【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年11月25日

ゆけ!スパルタク!(サッカー観戦)

 このブログでは、たびたびサッカーが、ホンダが、などと言っているのですが、そのわりには、実際に試合を見てないのです。これでは、ブログの存在意義が少し薄れてしまいます。「現地ルポ」などとうたっているのですから……

 と、いうわけで、サッカーの試合を観にいってきたわけです。残念ながら、本田圭佑所属のCSKAモスクワの試合ではありませんが、地元モスクワのもう一つの強豪チーム、スパルタク・モスクワの試合です。ロシアのリーグ戦は終わってしまったのですが、まだヨーロッパチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグは、行われているので、試合はあります。今回は、ヨーロッパチャンピオンズリーグのスパルタク・モスクワ対マルセイユ(フランス)というカードでした。残念ながら、試合はスパルタクが0-3で負けてしまったのですが、今回は、スパルタクのファンの状況を中心に報告していきたいと思います。

 スタジアムの最寄の駅に着いたときには、もうスパルタクのサポーターが盛り上がっていた。「ゆけ!スパルタク!」と掛け声が駅全体に響く。エスカレーターの上からコインが、そしてビンが降ってくる。当然、ビンは割れ、ガラスの破片が降ってくる。それでもファンのテンションは上がる一方。「ゆけ、ゆけスパルタク!」。相変わらず、掛け声がこだまする。
 駅から外へと出ると、前回と同じように大量の警察が出回っている。もちろん、馬も出陣している。スタジアムの入り口までの道でも、スパルタクのサポーターが、かなりのテンションで騒いでいる。もちろん、掛け声つきで。

 入り口に着いた。入場のさいには、警察による入念なボディチェックが行われる。何か堅いものでもあれば、「何だ?出せ」と言われ、何もなければ「行け」とさっさと入れられる。入場までに、計2回のボディチェックがなされた。やはり、それだけセキュリティーには気をつかうということだろう。

 入場完了。首にスパルタクの応援マフラーを巻き、いよいよ試合開始である。もう盛り上がりは絶頂だった。



 「ゆけ、スパルタク!!」はもちろんのこと、応援歌や、別の掛け声がスタジアム全体に響き渡る。スパルタクがいいプレーをしようものなら、拍手と歓声で盛り上がり、相手がボールを持つようなら、すかさず大ブーイングである。
 前半18分、マルセイユのきれいなゴールで先制をされ、一瞬ため息が広がったが、たかが一点差だ、まだまだこれから、という意気込みで、前半を折り返す。ハーフタイムのときには、席を外し、外へと出る。スパルタクのサポーターたちと一緒になって、たむろする。よく周りを見渡すと、アジア人が極端に少ないことに気づいた。すると、近くにいたロシア人の集団に、
「どこからかい?韓国?」と聞かれた。日本だ、と答えると、
「お〜日本か!! 日本が応援してくれているぞ〜!!」と迎え入れられた。ちなみに、そのロシア人たちと一緒に写真を撮った。

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 さて、後半の始まりである。後半開始から9分、マルセイユに追加点を奪われる。この時点で、若干あきらめの雰囲気が感じ取られたが、まだ席を立つサポーターはいなかった。
 しかし、その14分後、またしても追加点を奪われ、スコアは0-3に。点を決められた瞬間に、前に座っていたおじさんが、突然拍手をしながら、笑い出したかと思うと、そのまま席を立ち、スタジアムから出て行ってしまった。おじさんの退場を皮切りに、次々にスパルタクサポーターは、席を立ちだした。およそ客の半分ほどは消えただろうか、すっかりと閑散としてしまった。それでも、健気に声を出して応援するサポーターはいる。何て熱い人たちだ!
 
 それでも、試合はそのまま終わった。スパルタクの選手たちが、ベンチ裏に引き上げるときには、スパルタクサポーターから、容赦のないブーイングが沸き起こる。最初のテンションが嘘のようだった。

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帰りは、何も問題なく、無事に寮までたどり着いた。寒かったということもあり、スパルタクの応援マフラーは、最後まで巻いていたのだが、寮に入ったときに、警備員に、
「お〜スパルタクを観にいったのか、どうだった?」と話しかけれ、
「ダメだった……」と一言だけを、私は返した。

 スパルタクが負けて、残念だったのですが、熱い、熱いスパルタクのサポーターたちと一緒になって応援できたのは、たいへんな収穫でした。実は、サッカーの試合を見るのは、これが初めてだったり……。また、来月の2日には、CSKAモスクワの試合があります。今のところ、この試合に足を運ぶ予定です。何たって、本田圭佑を見られる最後のチャンスかもしれないのです。来シーズンに、彼がモスクワにいる保障はないですし……。

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posted by Itta at 07:39| Comment(0) | 留学日誌(観光) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月10日

バルトの印象

 このブログで、「はじめての海外はロシア」とうたっているように、僕にとっては、海外=ロシア(特にモスクワ)という方程式が成り立ちます。そのような人間が、ヨーロッパの一部であるバルト三国に旅行へ行くというのは、新鮮この上ないことです。そして、実際に、その通りだったのでした。

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タリン
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リガ
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ヴィリニュス
 やはりモスクワとは違う。旧市街となっている中世のころの街並みは、まずモスクワでは見られない。中世のバルトといえば、ドイツや北欧の諸国の影響を諸に受けているので、ロシアとはまったく異なる歴史を背負っており、その結果、街並みもヨーロッパ的なものになっていました。
 
 けれども、僕が最も感慨深く思ったのは、街の「雰囲気」なのです。もちろん、街並みといった視覚的なものによって、「空気」がつくりだされていると思うのですが、モスクワとは明らかに異なった「雰囲気」がそこにはありました。平穏で、少しばかりか明るい感じがするのです。もっとも、人口が1000万を超えているモスクワと、100万人にも満たないタリンやリガ、ヴィリニュスらを比べること自体ナンセンスかもしれませんが……。
 ロシア、モスクワというと、「暗い、陰鬱(いんうつ)」だということを言う人がいますが、何となく、そう思われるのが少しばかり分かったような気がします。

 この旅行から、僕のバルト三国に対する印象というのは、この上なくよいものです。しかしながら、気をつけねばならないのは、これで「分かりきった」気分になることです。たかだか、数日の旅行で、その国のことが分かるわけはないのです。このことは、僕にとってのモスクワの印象も同じであって、数ヶ月で分かるはずはないのです。「分からない、ということしか分からない」というたぐいのことを、一度『深夜特急』で読んだことがありますが、その感覚に近いのかな、とも思ったりします。

 何はともあれ、1週間の旅行で、少しばかり、僕の視覚が広がったような気がします。モスクワに対しても、今までとは違う角度で、見つめることができるかもしれません。

 バルト旅行でのエピソードは、けっこうありますので、モスクワ関連の記事の合間をぬって、現地の写真つきで、書いていきたいと思います。

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posted by Itta at 14:30| Comment(0) | 留学日誌(観光) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月22日

原始的アトラクション

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この写真は何でしょう?
 単なる、遊具なのですが、はじめて見たので、思わず撮ってしまいました。



心なしか、あんまり楽しそうには見えませんでした……

 ВДНХ(ソ連国民経済達成博覧会)というところに行ったのですが、そこには、ソ連を感じられる遊具やアトラクションがたくさんありました。

 このあたりについては、また詳しく書きたいと思います。

 取り急ぎ失礼いたします。

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posted by Itta at 12:36| Comment(0) | 留学日誌(観光) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月21日

欧州CL2(警察の動き)【動画アリ】

 スタジアムに近づいていくにつれ、歓声も大きくなってくる。まちがいなく、チャンピオンズリーグは、ここで行われている、それをリアルに、リアル過ぎるほどに実感した。



(画像はブレていて、とても見れたものではありませんが、歓声だけでも聞いていただければと思います)
 そのときは、後半に入ったばかりだったので、ひと気はあまりなく、警察だけが出回っていた。しかしながら、試合はスパルタク・モスクワが前半に2点先制されていたので、スパルタクのファンが暴れる可能性は大いにあった。しかも、だいだい暴徒は酔っ払いだからタチが悪い。
 時間が進むにつれ、勝利をあきらめたスパルタクのファンがぼちぼちとスタジアムから姿を現しはじめた。

 そのときだった。
 案の定、暴徒と思われる連中が5、6人、スタジアムからものすごい勢いで降りてきた。しかし、私が暴徒まがいの連中を、目にしたとたんには、もう取り押さえられていた。そうである、警察である。警察の動きは、肉食獣がハンティングするかのごとく、素早く、力強かった。しかしながら、その「ハンティング」が、手加減しているように感じたのは、相手が単なるサッカーファンだったからだろうか。ものの数秒で、暴徒は静まりかえったのだった。

DSCF6189.JPG
(これまた瞬間的にシャッターを切ったので、ひどい画像です。いちおう、黒っぽい服が群れていますが、これが警察です)

 両腕を二人の警察に絞められながら、男が引きずられていた。若い男で、とくに悪そうな雰囲気はなかった。単なるファンだったのだろう。そう思うと、少しばかり同情してしまう。

 帰ろうと思い、警察に道を聞いた。はじめは、3人でかたまっていた女性の警察に聞いた。教えてももらった後に「言ったこと理解した?」と笑いながら言われたのが、印象的だった。その後に、タバコをふかしていた二人組の男の警察に聞くと、これまた丁寧に教えてくれて、最後には、「気をつけてな」と声をかけられた。
 もちろん、「ハンティング」の警察とは違う人だろうが、これらの警察の親切さには驚いた。警察といえば、やはり無愛想な感じで、先のような親切さとはかけ離れた人種だと思っていた。すこし、警察に対する偏見が和らいだように思える。もっとも、この日の経験を鵜呑みにしてはならないが……

 帰り際に、再び警察の群れを見ることが出来た。
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[あとがき]
 サッカーのスタジアムに行くということは、やはり危険なことのひとつだという。確かに、今回スタジアムに近づいた行動は、「向こう見ず」のものだったかもしれない。無傷で帰ってこられたのは、運だと思っていたほうがいいのかもしれない。ある人は、野次馬だといって非難するかもしれない。このような点は、自省するべきではある。
 けれども、正直な話をすると、スリルがあることと、楽しいということは紙一重だとも思った。安全地帯にいるだけでは、見ることのできない世界もあるということも知った。ここから先は、自己責任だということだけは、弁明しておきたい。

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posted by Itta at 03:57| Comment(0) | 留学日誌(観光) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日

ルポ!(サッカー欧州CLの雰囲気)その1

 昨夜、友だちと遊んでいると、店内の巨大スクリーンの前が、やたらと騒がしかった。おやおやと思い、近づいてみると、何とその日はサッカーのUEFAチャンピオンズリーグの試合があった。対戦カードは、イギリスの超名門チェルシーとロシアの強豪スパルタク・モスクワだった。そして、何より驚いたのは、試合会場が最寄駅から一駅のところにあるスタジアムだったということ。一緒にいた日本人の一人と、すこし行ってみないか、ということで、スタジアムの周りまで足を運ぶことを画策したが、当然、一緒にいたロシア人には「危ないよ〜」と警告をくらった。しかしながら、こんなに近くで、チャンピオンズリーグを感じることができるのに、行かない、というのはとてももどかしい。しかも、ただの試合ではなく、チェルシーとスパルタクの試合なのである。これは逃せないという気持ちが勝り、危険を覚悟で、その日本人と二人でスタジアムを目指した。

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 駅に降り立ち、外に出た瞬間に、度肝を抜かれた。半端ではない数の警察が出回っていたのだ。完全防備の警察や、犬を連れたもの、さらには馬に乗っている警察もいて、それはそれは、驚きという以外の形容は見つからないように思えた。(写真は、隠し撮りのように撮ったため、たいへん写りが悪くなっています。ただ、手前の馬や、制服のかたまりのようなものが確認できるでしょうか。みな警察です。)

 それをかいくぐると、向こうに、明るく輝くスタジアムが見える。

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 だんだんと近づいていくと、両チームのバスが止まっていた。

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 そして、スタジアムの入り口のところまで、とうとう足を踏みいれた。
 明日に続く……

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posted by Itta at 13:10| Comment(0) | 留学日誌(観光) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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