【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2011年01月22日

東洋美術館

 先日、前から計画していた「東洋美術館」へ行ってきました。東洋、と名がうってあるだけに、中国、日本、朝鮮の文化物はもちろんのこと、そのほかにも、モンゴル、チベット、東南アジア、さらにはイランやカフカースのイスラームに関するものも展示されていました。展示物といえば、陶器や衣服などの生活品から、剣や銃などの武器類まであり、またそれらと同じ分だけの、絵画もありました。
 日本人としては、ニコライ二世戴冠の際に、明治天皇から贈られた「象牙の鷲」は見ておきたいものでした。もっとも、このことはガイドブックにも書かれているほどの有名事項だったので、当たり前といえばそうですが。

 しかしながら、僕の興味をひき付けたのは、とある一人の画家の作品でした。彼の名はニコライ・リョーリフといいます。彼については、まったく知らなかったのですが、その作品を観たときに、素直にきれいだな、という印象が沸いてきたのでした。例えば、この山の絵などには、シンプルながらも、個人的には思うところありました。

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コチラのリンクに、リョーリフの作品がたくさんあります。

 正直言って、絵画芸術に関しては、まったくの無知で、関心もさほど高いとも言えません。いつも絵を見るときは、きれいだな、と思えるか、部屋に飾りたいと思うか思わないかという、まったくもって適当な感覚なのです。その、低レベルな僕の芸術観に、今回のリョーリフの作品は引っかかりました。
 なかなか絵に関心を持たない分、自分の中にビビっと反応した作品や芸術家に関しては、むしろ、大事に調べたりはするものです。まあ、滅多にあることではないですが……(笑)

 ここでは詳しく書きませんが、今回の「東洋美術館」見学は、得るものが大きかったです。イランからモンゴル、チベット、東南アジア、極東アジア、ほぼアジア全土のものを一斉に見渡すという機会はなかなかありません。そのように、一気に、ざっとアジアを西から東まで見渡したときに、何故、このユーラシア大陸のこの部分が、一くくりに「アジア」と呼ばれるかが、何となく気づけたしだいでした。

 今回のような「気づき」は、自分でモスクワ観光をしようと動いた結果であって、やっぱり行動は大事だと改めて思いました。行けば何かある、というのは本当で、今後とも残り期間、行きたいところに足を運んでいこうと思います。

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2011年01月17日

穏やかな日―ツヴェターエワ博物館

 昨日17日は、ひさびさに冷え込んだ一日でした。気温はマイナス15度をも下回りましたが、これが「本来のモスクワの1月」だそうです。ただ、冷え込んだといっても、かなりの快晴だったのです。日中は、太陽が隠れることなく、まぶしく輝きを放っていました。そのため、気温からは想像がつかないくらいに、ポカポカとした温かさを感じることができました。
 そのような天気のもとで、平日の人が少ないモスクワの中心街を歩くというのは、なかなかの贅沢だなと思ったしだいでした。民族主義者の集会が行われたマネージ広場というところも、この日ばかりは、のどかな雰囲気が漂っていました。

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 いい気分だった僕は、その足で、マリーナ・ツヴェターエワという女性詩人が住んでいた家の博物館へと向かいました。博物館といえば、壮大なイメージを抱きがちですが、この博物館は、こぢんまりとしたもので、入り口はブザーを押してからではないと開かないようになっていて、まるで普通の家のようでした。
 中に入ると、ずいぶんと静かなものでした。確かに、月曜日のお昼過ぎという時間帯を考えれば頷けます。博物館というか、ツヴェターエワが暮らしていた家なので、そのまま家具や本、写真などが展示されていました。ロシアにある「〜の家博物館」という類のものは、だいたいこのような感じです。
 中を回っているときは、学芸員の人がずっとついてくれて、説明をしてくれるのでした。

「英語とロシア語、どちらがいいですか?」
「ロシア語……ですかね……」
 外国人である僕に配慮してくれたのか、ゆっくりとしたロシア語で話してくれるのでした。ここが書斎で、子ども部屋で……、この写真は云々……。ツヴェターエワは、フランス語とドイツ語も解したなどなど、大まかなことから、細かなことまで丁寧に教えてくれました。また、何か質問があったら聞いてくれ、とも言われ、本当に親切な対応でした。

 ツヴェターエワの夫の書斎に、ドイツ語とフランス語の本があったのに気づいて、
「夫も、ツヴェターエワみたいに、外国語で読んでいたのですか?」
「いえ、残念ながら、夫はそうではありませんでした……。これもツヴェターエワが読んでいたのですよ。」
「ふむふむ……」

「どこからいらしたのですか?」
突然、微笑みかけながら、聞かれました。
「日本からです。」
「旅行か何かですか?」
「いえ、こちらの学校に通っています」
「どこに?」
「エム・ゲー・ウー(モスクワ大学の略称)です。」
「エム・ゲー・ウー イミニ・ロモノソバ(ロモノソフ記念という正式名所)ね。」
 少し得意気ににっこりと返答してくれます。
「モスクワにはどのくらいいるの?」
「え〜っと、(指で数えながら)……だいたい4ヶ月ですね」
「あとどれくらいモスクワにいるの?」
「3ヶ月くらいですね」
「全部で、7ヶ月ね。立派だわ。」

「日本なら、東京で勉強しているの?」
「ええ、東京です。」
「モスクワは、ずっと寒いでしょう?」
「最初は、さすがに寒かったですが、今はもう慣れましたね。特には大丈夫ですね。」
「それは良かったわ。」

 なんていう、他愛もない会話でしたが、妙にホッコリと感じてしまうのでした。おそらくは、規模の小さいこの博物館に、また平日に、外国人が来るというのが、珍しく感じられたのでしょう。温かい空気に、僕は終始、来てよかったなと嬉しく感じていました。

 外に出ると、太陽は夕日となっていました。それでも、心地の良い天候には変わりありませんでした。
 
 昨日は、ひさびさに「本当に良い」一日を過ごすことができました。友人たちとワイワイとやるのもいいけれども、一人で街を回るというのも、また一つの時間の楽しみ方だと思います。

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2011年01月13日

面白き風景2(※小ネタ注意)

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ペテルブルグで、川沿いを歩いていたら、こんなものを見つけました。

この顔、雪で描かれていて、思わず写真を撮ってしまいました。

ちなみに、背後に写っている塔は、「ロストラの燈台柱」といって、観光名所のひとつです。

完全、小ネタですみません。しかも、最近、更新が遅れ気味なので、しっかりします。

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2011年01月09日

ペテルブルグ旅行6日目―デカブリスト広場

 6日目の報告です。

 この日は、まず「デカブリスト広場」にある『青銅の騎士』に会いに行きました。この像は、ピョートル1世のことで、エカチェリーナ2世が自らがピョートル1世の後継者であることを自認した上で、建てたもので、像の石碑に刻まれている「エカチェリーナ2世からピョートル大帝へ」という言葉が全てを物語っています。

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 その像から反対方向を見ると、イサク聖堂と呼ばれる、外観からして荘厳な建物があります。この中自体は、博物館になっているのですが、実は聖堂のドームのところに展望台があって、上からペテルブルグの街を見下ろすことができるのでした。

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このようにして見ると、いかにペテルブルグという街が計画的に造られた都市であるかが伺えます。歩いていて、道路がはっきりしていて、分かりやすい街だと思っていたのですが、写真のように、上から眺めたおかげで、その理由に納得できました。

 その後は、念願のプーシキンの家博物館へ行き、夜はパイプオルガンの演奏を聴きに行きました。これらのことについても、書こうと思えばたくさん書けるのですが、今回は割愛いたします。また、モスクワに戻った後に、ぼちぼち更新していこうと思います。

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2011年01月07日

ペテルブルグ旅行4日目―マリンスキー・バレエ

 ぺテルブルグ記、4日目となります。

 この日は、昼食をとってから、プーシキンの家博物館に寄る予定だったのですが、入ることができませんでした。閉館1時間前までなら、入場できるとのことだったにも関わらず、その時間より前に、切符売り場が閉められていました。ですので、予定を変更して、カザン聖堂というところへ立ち寄りました。

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 観光地として有名で、かなりの人が中にはいたのですが、それでも雰囲気は明らかに聖堂のそれでした。何か物静かな、そしてどこか落ち着いているというような不思議な感じです。

 そして、夜は、昨日報告していた通り、マリンスキー・バレエを観てきました。

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 題目は、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』。有名な曲が多く、内容もファンタジックな感じのする、この演目は、親しみをもって鑑賞することができたと思います。さすがは、超有名なバレエ団ですので、抜群の安定感の演技に、すんなりとやってのける高度な技には、絶えず魅了されました。個人的には、昔から聞いていた音楽自体を生で聞けたことが、やはり率直な感動でした。

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 前から8列目の席だったのですが、高価なチケット代を払った対価以上のものだったと思います。本当に贅沢だな、と我ながら思ってしまうのでした。

 また、観光地ペテルブルグですので、多くの外国人の人たちが劇場にやってきていて、しばし英語を聞くことになりました。実際、演目の間の休憩中に、後ろのおじさんに英語で話しかけられ、どこ国からという質問から、少し会話をしました。(もちろん、ロシア語が出てきそうなのを我慢しながらの、ぎこちない英語で……)何か、同じロシアでもモスクワよりも、英語で話しかけられたり、耳にしたりする場面は多いような気がします。そこは、やはりヨーロッパを向いた街ならではのことなのかもしれません。
 短期間の旅行ですが、こうしてモスクワと比較してみると、意外とペテルブルグ特有の何ものかが感じられるような気がします。まだまだ知らないことや行っていないところはたくさんあるので、じゃんじゃん肌に触れていきたいと思います。

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