日本人としては、ニコライ二世戴冠の際に、明治天皇から贈られた「象牙の鷲」は見ておきたいものでした。もっとも、このことはガイドブックにも書かれているほどの有名事項だったので、当たり前といえばそうですが。
しかしながら、僕の興味をひき付けたのは、とある一人の画家の作品でした。彼の名はニコライ・リョーリフといいます。彼については、まったく知らなかったのですが、その作品を観たときに、素直にきれいだな、という印象が沸いてきたのでした。例えば、この山の絵などには、シンプルながらも、個人的には思うところありました。

※コチラのリンクに、リョーリフの作品がたくさんあります。
正直言って、絵画芸術に関しては、まったくの無知で、関心もさほど高いとも言えません。いつも絵を見るときは、きれいだな、と思えるか、部屋に飾りたいと思うか思わないかという、まったくもって適当な感覚なのです。その、低レベルな僕の芸術観に、今回のリョーリフの作品は引っかかりました。
なかなか絵に関心を持たない分、自分の中にビビっと反応した作品や芸術家に関しては、むしろ、大事に調べたりはするものです。まあ、滅多にあることではないですが……(笑)
ここでは詳しく書きませんが、今回の「東洋美術館」見学は、得るものが大きかったです。イランからモンゴル、チベット、東南アジア、極東アジア、ほぼアジア全土のものを一斉に見渡すという機会はなかなかありません。そのように、一気に、ざっとアジアを西から東まで見渡したときに、何故、このユーラシア大陸のこの部分が、一くくりに「アジア」と呼ばれるかが、何となく気づけたしだいでした。
今回のような「気づき」は、自分でモスクワ観光をしようと動いた結果であって、やっぱり行動は大事だと改めて思いました。行けば何かある、というのは本当で、今後とも残り期間、行きたいところに足を運んでいこうと思います。
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