8月22日=ロシア国旗の日 トリコロール定着(ロシアの声 22.08.2010, 17:35)
8月22日はロシアで国旗の日にあたる。五輪などでもおなじみとなった白青赤の3色旗の歴史について、今一度振り返ってみたい。
現在の3色旗が生まれたのは、今から300年前のこと。モスクワ大公アレクセイの時代だ。1660年代に建造されたロシア初のフリゲート艦「オリョール」号の識別旗として採用された。その後、息子のピョートル1世が国旗として正式に承認することになる。ロシアの海軍の生みの親であるピョートルは自らペンを振るって構図を考えたらしい。「白=清潔、高潔。青=信仰、忠節、赤=エネルギー、勇敢さ、遺志」といった意味づけは後になってからのこと。
このデザインが廃止されるに至ったのは、やはり革命である。共産主義政権下で国旗は赤地に槌と鎌を描いたものに変わった。ソ連崩壊の足音が近づくなか、1991年に最高会議が決議として「公式シンボル」として3色旗を復活させ、93年の大統領令で国旗に返り咲いた。「国旗の日」は最高会議に初掲揚された日を記念して翌94年から祝われている。
社会調査によると、3色旗の人気はここ20年で上昇しているという。今年はペテルブルグで3つの通りを白青赤の服を着た人がそれぞれ埋める「人間トリコロール」のイベントが行われた。
実際に、歴代の国旗を振り返ってみましょう。あくまで、wikipediaの参照ですが。
1699〜1858年

1858〜1883年

1883〜1917年

1914〜1917年

1918〜1920年

1925〜1937年

1937〜1954年

1954〜1991年

1991〜1993年

1993〜現在

国旗は、その国の象徴として、重要な意味をもちます。ロシアの国旗をたどっていくと、その変化がよくわかります。国旗で歴史を振り返ることは、文字の羅列の年表よりも、ずっとわかりがいいかもしれません。
また、記事の「3色旗の人気はここ20年で上昇している」という表現は、日本人からすると、すこし変わった表現に聞こえるかもしれません。日本の場合、だいたい日章旗でかわりがなく、特別大きな変化というのも見受けられません。ロシアが20年前に一度体制が崩壊していることを改めて考えさせられます。
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