【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2011年02月17日

多民族都市としてのモスクワ

 駅のホームで友人たちと待ち合わせていると、

「ケンカだあ!」

という周囲の声が聞こえてきたのでした。おや、と思ってざわついている方を見ると、二人の男たちが殴り合っていました。夕方ということもあって、利用客は多かったのですが、誰も止める様子はありません。すると、一緒にいたロシア人の友人が

「まあ、警察が来ないうちは続くだろうね」

と言っていましたが、そのうち二人はケンカを止めて立ち去っていきました。

「ケンカをしていたのは、グルジア系だね。ロシア人は、ああいうケンカは普通しないからね。」

という何気ない友人の言葉が妙に引っかかりました。まるで、ロシア人以外の民族を軽んじるような口ぶりにさえ思えました。
 地下鉄の駅では、顔や手から血を流した、ケンカ後の人たちをけっこうな頻度で見かけることがあります。確かに、友人が言ったような、カフカース系の顔立ちをした人たちがケンカの当事者であることが多いです。

 
 モスクワには、よくカフカース地方をはじめとした南ロシアや、あるいは中国などからたくさん出稼ぎで人が流入しています。確かに、彼らは仕事をしているのですが、限られた仕事をしている姿しか見たことがありません。例えば、ファーストフード店のゴミ捨てや、お店の清掃を担当している人たちで、少なくとも僕はロシア人を見たことはありません。
 モスクワには、多くの移民が流入しているけれども、そのほとんどが、いわゆる3Kの仕事に就かされているといいます。という話は聞いてはいましたが、実際に、その風景は生活している人間からしても見ることができています。

 民族の対立が云々と言われておりますが、それは決して民族主義者たちの間だけの問題ではなく、モスクワ全体に広がる空気となっていると言ってもおかしくはないかもしれません。少なくとも、ロシア人と移民としてやって来ている人たちが「上手く共存している」ことは無いように感じています。

 僕の目から視た、モスクワの風景でした。

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