【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年12月04日

モスクワとホンダ

 最寄の地下鉄駅から、およそ30分かけ、列車が出ている駅に到着する。そこから、また40分ほど電車に揺られながら、スタジアムの最寄駅に向かう。そして、またその駅からスタジアムまで、徒歩で15〜20分ほどかかる。今回のサッカー観戦は、ある意味小旅行のようなものでした。

 スタジアムに向かうまでには、グッズ屋が出回っていて、ここでCSKAのマフラーを買う。これは、スパルタク・モスクワの試合でも同じなのですが、ホームのチームのマフラーを巻いていれば、サポーターから「味方」だと見なされ、ずっと安全になります。免罪符のようなものです。
 もっとも、これは相手が他の地域のチームだからこそ効果があるのであって、仮に、CSKA対スパルタクのような「モスクワ・ダービー」のような試合であれば、まったくもって意味はありません。どちらかのマフラーをすれば、双方のサポーターにとって「味方」であり、「敵」になってしまうのですから。

 マフラーを巻き、スタジアムを目指していると、CSKAサポーターが「ホンダ!ホンダ!」と声を掛けながら、一緒になってくる。実際に、サッカーの試合で、アジア人を見ることは少ないので、アジア人=日本人=本田圭佑の応援、という方程式が成り立ってしまうのでしょう。まあ、だいたい合っているのですが。

 会場に到着し、チケットを買い、スタジアムの中へ。CSKAにとって消化試合だったということもあり、VIP席(それでも3000円もしない)は、まだらな状況。一方で、熱狂的なサポーターが多くいるゴール裏は、ほぼ満員でした。※昨日の動画参照。

DSCF6965.JPG

 CSKAモスクワというチーム自体、各国からの代表が集まっているので、それだけで十分なのですが、今回はやはり、本田選手に焦点を当てなくてはなりません。

DSCF6964.JPG

 本田選手が、ボールを持つと、スタジアムのどこそこから「ゆけ、サムライ!!」という声が飛び交う。そして、世界レベルのプレーで、長くボールをキープすれば、歓声はわく。W杯のように、積極的に攻撃に加わるポジションではなかったのですが、それでも存在感は抜群だったように思えます。ちなみに、シュートも一本放ちました。

 それでも、以下のような記事を見てみると、そのような気もしなくもありませんでした。

本田不完全燃焼も5連勝1位通過
.<欧州リーグ:CSKAモスクワ5−1ローザンヌ・スポーツ>◇1次リーグ◇F組◇2日◇ヒムキ

 日本代表FW本田圭佑(24)が所属するCSKAモスクワ(ロシア)は5−1でローザンヌ(スイス)を一蹴し、1次リーグ(L)5連勝で1位通過を確定させた。すでに1次L突破は決めていたが極寒のモスクワのホーム最終戦で圧勝。本田はボランチで先発し後半16分までプレーしたが得点はなかった。大勝にもかかわらず自身のデキやチームの連係に納得がいかないようで「まあ、普通です。とりあえずけがなく終わったことだけが、収穫だと思います」と不完全燃焼といった口ぶりだった。[2010年12月4日8時32分 紙面から]


 チームが得点をしても、派手に盛り上がったりせずに、ディフェンスの選手らと何かを話していたりしていたのは、連携の指示を出していたりしていたのでしょうか。ストイックなまでに、自己のスタイルを求める姿には、やはり「世界」を感じさせます。

 試合が終わり、スタジアムを出て、またグッズ屋に立ち寄ってみると、CSKAサポーターに「フロム ジャパン?」と聞かれ、「ダァ(はい)」と答えると、「ホンダ〜」と叫びだす始末。「やつはホントにヤバイよ!!」と本田選手を絶賛し、またしても、今年の2月にあったヨーロッパチャンピオンズリーグ、セビージャ戦とのフリーキックの話題を持ち出されました。確かに、あの試合での勝利が、ロシアのクラブチーム史上初の、ヨーロッパチャンピオンズリーグ、ベスト8を導いたので、よほどの印象が残っているのでしょう。本田選手の名前を、モスクワ全土に知らしめた一大事だったと、改めて思います。

 日本人4人で、スタジアムに行ったのですが、「4人のホンダがいる」といわれたりと、日本人=ホンダという、日本人=サムライという式に似たようなものが、サポーターの中にあるようです(笑

 2018年のW杯がロシアに決まるなど、一段とサッカー熱が強まりそうな気がします。そのような、「熱い」ロシア・サッカー界に、本田圭佑という日本人選手が残した爪あとというのは、とても大きいものだと信じてやみません。

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posted by Itta at 21:26| Comment(0) | 留学日誌(観光) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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