【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年04月15日

所得≠生活状況―備蓄ということ

 割合面白く、気になる記事がありました。

ロシア大統領と首相「賃金カット」 経済危機、財布直撃2010年4月15日0時50分 【モスクワ=副島英樹】ロシアのメドベージェフ大統領やプーチン首相ら閣僚の昨年の所得が12日に公表され、前年に比べて大統領は約20%、首相は約17%減少した。ロシアメディアは「賃金カット」について、「経済危機は一般市民だけでなく高官の財布も直撃した」と伝えている。
 クレムリンのサイトによると、メドベージェフ大統領の2009年の所得は333万5281ルーブル(約1千万円)で、08年に比べ約80万ルーブル(約240万円)減った。
 一方、内閣のサイトによると、プーチン首相の09年の所得は388万9807ルーブル(約1170万円)で、08年より約73万ルーブル(約220万円)減少。しかし、メドベージェフ大統領の所得より多かった。
 閣僚の最高所得は、自分の会社を持つトルトネフ天然資源相の1億5500万ルーブル(約4億6500万円)。だが、前年に比べれば半分以下に激減し、経済危機の影響をもろに受けた。
 役人の汚職防止策の一環として、昨年から家族の総所得も公開している。09年はシュワロフ第1副首相の家族が断トツの1位で、夫人の所得が夫の約100倍の6億4200万ルーブル(約19億円)にのぼった。(Asahi.com)

 
経済危機の影響については、これまでにもいくつか書きました。ただ、今回の政府要人たちの所得の減少を見てみると、ここまで落ち込みがあるのか、と痛感させられます。政府要人でさえ大幅減少だったわけで、すると一般市民はどれだけ大変なのだろうかと考えさせられます。しかし、これだけ経済が疲弊しているにも関わらず、社会全体の大きな「崩れ」までは顕在していないように思えます。その理由の一つが、最近読んだ本に書かれてあり、いまここに参照します。
 何でも、ロシア人は普通の人でも食料を、大体2年分ぐらいは備蓄するそうです。缶詰やレトルト食品、そしてパンの代わりに米を、買いだめしておくといいます。モスクワに住む人々の多くは、郊外にダーチャという別荘のようなものを持っており、そこに保存するそうです。また、ソ連時代には、それぞれアボーシュカという袋などを持ち歩き、何か売っていたらすぐに購入し、備蓄するという慣習があったといいます。このような感覚が、現在にも根付いている、と。

 上記のことを知ったときに、ロシア人の生きる、ということに対する「勘」のようなものを感じました。恐らくは、作物が取れない年があるから、という理由が主だったのだと思いますが、この備蓄の慣習は、今となってはそれ以上の効果を発揮しそうです。現に、食料不足が今後懸念されるわけで、ロシアもそれへの対策は練られています。しかし、一般市民レベルで、ここまで食料に対する危機意識が強ければ、益々の対策の効果が期待できます。現在は、経済危機はまだ終わらないかもしれないという危機意識のもと、買い込みのための消費がブームだそうです。またロシア人の新たな特長を発見できました。


ブログランキングに参加しております。下のバナーのクリックを宜しくお願いします。人気ブログランキングへ


posted by Itta at 23:59| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。