そのような中、財務省にも動きが見られます。
政府が請け負う公債において、海外からの債務(特にユーロ債務)を減らし、国内からの債務を増やすという方向を示しました。これは、国内の経済状況が好転したことにより、公債におけるルーブルの割合が大きくなるということを意味します。単にルーブルの割合が大きくなるだけですので、全体の債務額は変わりません。
最近、原油価格の上昇や、海外から関心を得ている利回りの良い資産などの影響で、ルーブルが強くなっています。一年間でユーロに対して、およそ10〜15パーセントほどルーブル高に転じています。このような変化が、今回の国家予算の見直しに繋がったのでしょう。
そして、2011年、2012年…と、今後の予算の見直しも予定されています。
ただ、一番良かった頃に戻るには、まだまだ月日がかかるそうです。現段階では、2015年までには、安定した予算を組んでゆきたいということが言われています。ただ、上記のように、少なからず良い状況には向かいつつありそうです。
ここ数ヶ月の動きのみで、事を計るのは少々軽率かもしれませんが、あの金融危機をどん底だと考えると、このように上向きを示すことは不思議ではないかもしれません。
参照The Moscow Times
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