【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年03月03日

サウスストリームの経過

 サウスストリームという、黒海を通過するガスパイプライン構想がある。これは、ロシアのガスプロムと、イタリアのEINが主な事業社として進められているプロジェクトである。操業開始予定は2013年で、陸上部分は、中欧、南欧向けであり、ウクライナを迂回する経路となるようだ。実際のプロジェクト推進は、2007年ごろから始められている。
 このプロジェクトは、パイプの通過国が多いため、その各国からの合意を得るのが、大きな課題として当初から挙げられていた。これまでに、ブルガリア、セルビア、ハンガリー、ギリシャ、スロベニアとの合意に、ロシアは成功している。そして、先日、2日火曜日に、クロアチアとの合意が成立した。クロアチアは、2007年のときこそ、サウスストリームへの参入を断っていたが、今回になって合意に至った。また、クロアチアは現行のガス供給契約が来年には切れてしまうため、これを機にガスプロムからの購入に切り替えるとの姿勢を示した。同意においては、ガスプロムとクロアチアの現地操作会社は、五分五分で行うとのことも伝えられている。

 このサウスストリームは、先ほど述べたように、ウクライナを迂回する。これは、恐らくは、2006年、2009年に相次いで起こった「ガス戦争」のことを受けていると思う。あのときは、ウクライナがガス栓を閉じてしまい、ヨーロッパ各国が、かなり苦しんだという。実際、サウスストリームは、中欧、南欧への「安定」した供給が目的である。これまでは、ロシアとヨーロッパとのパイプ間には、CIS諸国が存在しており、上記のように、ロシアとCIS諸国の事情は、ヨーロッパに大きく影響していた。もしも、サウスストリームの開発が順調に進めば、そのような「巻き込まれ」が防がれるのではないだろうか。
 

 ガスパイプについては、私自身、かなり勉強不足なところがあり、本当なら、ナブッコストリームというロシアとイランを迂回するパイプラインとの関係性を含めながら述べるべきである。このガスパイプの話題については、後日また、まとまったレポートを書いていこうと思う。


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posted by Itta at 14:11| Comment(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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