応答者の51%は、戦死するのが怖いという回答をした。しかしながら、第2次チェチェン戦争の真只中だった2002年は、戦死を恐れる人は約60%を占めていた。少しずつ、変化が現れているということだ。また、応答者の半分は、最愛の人が入隊するのは見たくないとし、一方で、3分の1が逆の考えを示した。
このような傾向の要因は、ロシア軍部の状況によるところが大きいようだ。軍部は、近年、軍隊腐敗や老朽化した兵器などの問題を抱えている。それに対し、メドベージェフ大統領は、古い兵器を「継ぎ接ぎ」のようにして使うことは止め、質の高い近代兵器に全面的に移行してゆくべきだと主張している。
双頭体制が成立した際に、公約の中に「腐敗の除去」というのが含まれていた。そして、数日前に政府が警察腐敗の一掃に乗り出したということは、記憶に新しい。すると、軍部の腐敗除去が行われたとしても、少しもおかしくはない。勿論、安易に行動に踏み切ることは難しいところがあるが。また、老朽化した兵器という点については、フランスから近代兵器を購入したということが、大きなニュースとして挙げられる。近代兵器への移行も、着々と進められていると見ても差し支えは無いかもしれない
思うことは、政府はやはり実行力を持っているということだ。その気になれば、実力行使も辞さないほどに。ちなみに、数ヶ月前に大統領権限で、対外進出も可能になったことも留意しておきたい。
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