【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年11月02日

コミュニケーションの一助(※若干マニアック)

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 ロシア人とコミュニケーションをとるときには、当然、言葉が堪能に越したことはありません。しかしながら、僕のようにまだまだ、たどたどしいロシア語しか話せない人間には、それはなかなか簡単ではありません。
 それでも、僕のロシア人とのコミュニケーションを助けてくれる「武器」ともいえる手段はあります。それは、少し込み入った人物の名前を出すこと、です。プーシキンドストエフスキートルストイツルゲーネフチェーホフなどは、世界的に有名なこともあり、知っているだけでは大して驚かれません。むしろ知っていて当然、のようなきらいもあります。けれども、ベルジャーエフトルベツコイバフチン、ソロヴィヨフなどの思想家、あるいはソローキンなどの作家の名前を挙げるだけで、かなり驚かれます。これらの人を知らないロシア人すらいるのですが、特に僕と同じように人文科学を専攻しているロシア人などは、なぜ知っているの?という顔しますし、同時に喜んでくれます。(僕は、単に大学の授業で扱われた人物を挙げているだけなのですが……)
 
これを、逆の立場に置き換えてみましょう。(正確な置き換えではないですが、あくまで例として)とある外国人が川端康成谷崎潤一郎を知っている上に、突然、西田幾多郎和辻哲郎とか、鈴木大拙などの名前を出してきたら驚くに違いありません。

こちらの学校の先生にも驚かれたことがあります。授業で、アンナ・アフマートヴァという、有名なロシアの女流詩人を扱ったときでした。授業のあとに、彼女の息子である、レフ・グミリョーフという思想家の名前を出したところ、たいへんに食いつかれました。彼が、長い間投獄されていたことや、晩年の作品について少し話しました。

「グミリョーフを日本語で読んだの?」
「いえ、日本語の翻訳書は無いのですよ。まだ訳されていなくて……」
「じゃあ、ロシア語で読めるように頑張りなさい。」
「……。」

 といったように、浅はかな知識でも、何とかコミュニケーションの一助になっています。そして、そこから、さらに踏み込んだ話ができるように、もっと語学力を向上させねばなりません。

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