【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年11月15日

地下鉄2―切符の話

 久しぶりに、地下鉄ネタに走りたいと思います。今回は、「切符」についてです。

 日本では、とくに都心部では「スイカ」とか「パスモ」などのICカードが普及していて、もはや「切符」を手にする機会は少なくなっているかと思いますが、これは完全な「都会目線」です。まだ自動改札が普及していない地域もありまして、そこはいまだに駅員さんが、パチパチと切符を手動で切っているのです。はい、僕の地元の話です……。

 と雑談はさておき、モスクワでのそれに話題を移しましょう。
 モスクワの地下鉄の切符というのは、一見したところ、単なる紙のカードのようです。このカードを、機械にかざすと、自動で開いてくれます。つまるところ、「簡易ICカード」といったところでしょうか。

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 安っぽい作りなのに、何でICカードなのだろうと、疑問に思ったので、思い切ってビリビリと剥がしてみました。

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 確かに、金具が入っている。
 実は、切符を買うときに、いつも販売所のおばちゃんが、データを入力しているのです。一回だけなら一回、五回分の切符なら五回と、それぞれに応じて入力されているデータが異なるのです。

 気になるお値段ですが、片道24ルーブル(65円くらい)です。安いものです。東京の地下鉄が、一番安くて160円、JRの電車でも100円を越えるのを考えると、こちらの安さが想像できるでしょうか。
 ちなみに、今僕が毎月買っている、バス、路面電車で使えるという定期券(もちろん学生用)は、ひと月あたり220ルーブル(600円くらい)です。
 公共交通費が安いというのは、本当にお財布にやさしいものです。日本に帰ったら、高く感じるんだろうな〜

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2010年11月14日

日本の発見2(マトリョーシカ)

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はい、見ての通り、サッカー日本代表のマトリョーシカです。しかも、これを見つけて購入したのは、モスクワではなく、ラトビアのリガです。

こちらが日本人だと分かったのか、すぐに店のおじさんが、このマトリョーシカをすすめてきたのでした。まさか、2010年W杯のユニホームの日本代表のものがあるとは思わなかったので、たいへんに驚きました。

ちなみに、選手は、左から、本田圭佑選手、中村俊輔選手、岡崎慎司選手、遠藤保仁選手、内田篤人選手なのですが、よくよく見ると、明らかな「間違い」がありました。

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遠藤選手と内田選手の名前が逆なんです……(笑

さすが海外クオリティーだ……、と感心しつつ思わず買ってしまいました。むしろこの「間違い」がなかったら、購入に踏み切っていなかったかもしれません(笑

それにしても……、どうして海外の強豪国や強豪クラブチームの中に混じって日本代表のものが売られていたのだろう。確かにW杯16強に入ったけれども、他の16強のチームはあまり見当たらなかったように気が……。やっぱり、日本人なら買うだろうという思惑なのでしょうか……。

いやいや、日本代表のマトリョーシカを作ってくれるなんてありがたいことです!!(汗

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2010年11月13日

列車のなかで……

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 それは、空港からモスクワへと帰る列車の中のことでした。二人がけの座席に一人で腰かけていたところ、空いていたもう一つの席に、アジア系の青年が座ってきたのでした。
 しばらくもしないうちに、
「○×△○□〜」とおそらく中国語であろう言葉で話しかけられました。私はいぶかしそうな表情で、とっさにロシア語で「ごめんなさい、よく分かりません」と返しました。すると、相手は驚いたように「どこから来たんだい?」と流暢なロシア語で質問してきたのでした。「日本から……」と答えてから、彼との会話がはじまりました。

 中国から来ているという彼は、もう3年もロシアの大学に在籍しているとのこと。今、どんな勉強をしているのか、やどのようにロシア語を勉強しているのか、などの話で、同じ留学生ということもあってわりあい会話は弾んだのでした。
 それから、漢字を見れば、中国語もそれなりに理解できるということも分かり、言語の話でも盛り上がったのでした。同じ表記なのに、読み方の違う日本語にたいへん興味を持っているようでした。

 かれこれ、30分ほど彼と列車の中で話し込んでいました。それにしても、きれいなロシア語だったことを覚えています。外国人独特の、母国語なまりのロシア語ではなく、それはロシア人っぽい口調でした。それに、非常に紳士的な態度に思わず感服してしまいました。
 3年かあ……と思いながら、自分の留学期間である7ヶ月の短さを改めて思い知らされることになったのでした。

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2010年11月12日

デリケートなる問題

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 僕のクラスには、日本人のほかに、中国、韓国からの生徒がいる。これらの生徒に加えて、先生は当然ロシア人である。もう2ヶ月以上も一緒に勉強していることから、ずいぶんと仲もよくなり、彼らがとても良い人たちだということも実感している。

 日本、中国、韓国、そしてロシア。よくよく考えなくとも、すこし昨今の情勢を考慮すれば、これらの国の外交上の「確執」が容易に思い浮かぶ。いわずもがな、尖閣諸島、竹島、北方領土をめぐる領土問題のことである。
 
 そのようなことを突拍子もなく考えるようになったのは、ある日の授業のことだった。最近のニュースについて話していたときに、先生が、そういえば、メドベージェフの極東訪問が問題になっていたわね、という話題を切り出した。何も、先生に悪意があるわけでもなく、むしろ大事なことを言うときの口調だった。「ロシアでは、メドベージェフが自国の領土を訪問したということになっているけれど、どう思いますか?」矢継ぎ早に聞いてくる。僕をはじめとする日本人は、沈黙するしかなかった。結局、「政治の話は、興味があって重要なことだけれども、話すとなると難しいもの」ということで落ち着いた。
 
 僕は、この話のさい、どきどきして仕方がなかった。もしも韓国や中国との問題に飛び火してしまったらどうしよう、などなど。幸いにも、政治の話はそのままうやむやになり、何事も大丈夫だったのだが、妙に後味が悪い。このような「デリケート」なことに、実は何度か遭遇している。
たとえば、一度、先生がノーベル平和賞のことについて、中国の生徒に質問していたことがあった。このときの口調も真剣なものだったことを覚えている。それから、ロシアにある「〜自治区」出身の人は、自身の素性をあまり大っぴらにしないということも聞いた。意外にも、自分の身の回りには、気をつけねばならないことがたくさん潜んでいることが分かる。

 すこし話を戻します。
 果たして、僕は韓国、中国、ロシアの人々に、領土問題のことを真っ向から切り出すことが出来るだろうか。今のところ、出来ない。複雑な問題を複雑に扱うだけの語学力がない、という前提もあるけれども、それよりも、普段親しくしている人に対して発言するという気概の問題がずっと大きい。それでも、帰国するまでに、一度は真剣に問うてみたいとは思っている。

 ただ、最近思うのは、いくら国と国の間が微妙な関係だからといって、個人のつながりまでも微妙になるということはない、ということ。やはり、個人と集団、国家という単位では、その性質が異なるということだろうか。これは、日に日に実感していることである。

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posted by Itta at 01:13| Comment(0) | 留学日誌(個人的近況) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月11日

冬をなめるな!―今は暖かいけど……

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 最近のモスクワは、妙に暖かいのです。最高気温が10度を超えたり、最低気温が5度を切らなかったりと、季節が逆戻りしたような感じを覚えます。とても、10月に雪が降ったとは思えないほどです。
 
 バルト三国が、半端なく寒かったので、モスクワもさぞかし寒いだろうと思っていたところの、最近の温暖な気候でしたので、思わず拍子抜けしてしまいます。バルト三国の気温だけを見て、若干ナめて行ってみると、風と霙(みぞれ)が、数字以上の寒さをつくりだしていたのでした。それで、痛い目を見たので、モスクワに帰ったら防寒グッズを買いに行こうと思っていたのですが、それを後回しにしてもいいかなと魔がさしかけました。

 というような話をすると、いやいや逆に暖かい今こそ、買い物に行くチャンスだと諭される始末でした。冬になると、外へ一歩も出たくなくなるという話を、よく聞かされるのですが、実感がわかないものです。(それでも、すべてのロシア人はそう言います)とりあえず、ロシアの冬を知っている人たちの言葉に従うしかありませんので、先日ちゃんと防寒グッズを購入しました。

 それにしても、本当に暖かい。昨日は、あまりの暖かさにコートのインナーを外したほどでした……

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posted by Itta at 14:27| Comment(0) | 留学日誌(季節) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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