【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年11月20日

警備員たち

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 現在住んでいる寮には、入り口や、各フロアに、警備員の人たちがいます。寮に帰るときには、入り口で必ず「通行許可書」を提示しなければ中に入れてもらえません。

 モスクワに来てから、まだ日が浅いころには、ずいぶんと苦労したものです。まず、新しい顔だということと、ひょっとしたら「アジア人だから」、ということもあるかもしれませんが、とにかく警戒されたのです。入り口で、「通行許可書」を提示しても、「パスポートを見せてくれ」と言われ、本当に本人なのかを、まじまじと顔を見られて確認されたものです。そのときは、何を言えばいいかも分からなかったので、しぶしぶ堪えるしかありませんでした。まさしく、洗礼だったわけです。
 また、各フロアで、見張っている警備員に、あいさつをしても、はじめは何も反応されませんでした。むしろ、こちらを睨みながら、威嚇するような顔つきをされたこともありました。

 時間が過ぎるにつれ、警備員の顔も覚えるようになり、おそらく警備員側も顔を見慣れたのでしょうか、だんだんと警戒さがゆるくなっていきました。あいさつも普通に交わします。あるときには、顔を見られただけで、「行っていい」と言わることもあります。もっとも、職務怠惰で、適当にやっているということも、否定は出来ませんが……。
 警備員たちは、ある程度の期間で担当配置が変わるので、毎日目にする彼らの顔ぶれも、ころころと変わっていきます。せっかく親しくなったのに、別の配置へと行ってしまい、それっきり、という警備員もいますし。逆に、はじめて見る警備員に、けっこう警戒されたりすることは、今でも皆無ではありません。

 もちろん、警備員も人間ですので、それぞれの性格というものがあります。その点は尊重しつつも、いくつかの共通点は、感じました。特に、不審に思われたときの態度などには、その共通さが顕著にあらわれます。何か問題があれば、だいたい大きな声で呼び止められて、事情を聞かれるというさまです。
 警備員という、ある意味官僚的な仕事をやっている人たちを、ここ3ヶ月弱見てきましたが、実に興味深い人たちだなと思っています。中には、女性の警備員もいるのですが、ときどき男より厳しいんじゃないかと思うこともあります……。きれいな容姿をしているのに、どうしてそんなに厳しいんだろ……。

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2010年11月19日

真っ暗な朝

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※ラトビア、リガにて

 モスクワに来てからは、基本的に朝シャワーを浴びているので、すこし早く起きています。その後のすっきりとした状態がもったいないので、ブログを書いたり、宿題をしたりしています。

 早起きの醍醐味といえば、やはり朝日を浴びるということでしょう。だんだんと日が昇ってきて、光が窓から差し込んでくるあの光景です。今住んでいる寮の部屋は、朝日が建物に降り注ぎ、建物がほんのりと赤く染まるのです。やはり、どの場所でも、夜明けからの朝日のころに起きるというのはいい。

 しかし、最近冬に近づくにつれ、夜が明けるのが、だんだんと遅くなってきています。当然、起きるころは、まだ真っ暗なのです。今でこそ、学校へ向かうときはまだ明るいのですが、そのうち、真っ暗の中通学せねばならないと聞きます。だから、起きられなくなる人が増えると……

 また、学校から寮に帰る時間帯も、真冬ころには、真っ暗だと聞きます。真っ暗のなか登校し、真っ暗の中下校する、ということでしょうか。今の状態で想像すると、妙にワクワクしますが、これがある程度の期間続くとだんだん気だるくなりそう……

 ただ、このような異なる季節を経験することは、やはり外国に行って味わえることの一つだと思います。甘んじて、身を投じていくほかありません。

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posted by Itta at 14:58| Comment(2) | 留学日誌(生活) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月18日

世界の化け物1−言語の達人たち

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 僕にとって、ロシア語とは、客観的には「第二外国語」という位置づけにあります。何も、外国語学部に所属しているとかいうわけでもないので、そのようになります。もっとも、外国語学部から来ている人たちからすれば、ロシア語が「専攻」となっているのですが。それでも、中学、高校で英語を学んで、大学で新しい言語に向き合うという構造は、本質的には同じだと思います。何がいいたいかというと、母語としての日本語、国際共通語としての英語、それからのロシア語、という「第三の言語」という位置づけの人が、日本人留学生の中ではほとんだということです。

 長い前置きになりましたが、他の国からやってきている人たちは、必ずしもこのような「構造」ではありません。すでに、母語、英語を身につけて、さらにドイツ語やフランス語を、第二外国語として習得したのちに、ロシア語を勉強しているという人や、ロシア語を勉強しながら、他の言語にも手を出しているという人もいます。逆に、英語をすっ飛ばして、母語とロシア語しか知りません、という人もいます。少なくとも、驚きを隠せないのは、前者の人たちの存在です。本当に、あらゆる言語に精通しているという人を見ると舌を巻いてしまいます。

 一つ面白い例があります。
 ある日、まだモスクワに来てまだ日が浅いときに、学校の廊下でふいに日本語が聞こえたのでした。あ、日本人だ、と思ってふり向くと、何と、今度は韓国語で話し始めたではありませんか。実際に、日本語を話していたのは、韓国の人だったのです。何でも、モスクワで仲良くなった日本人の人に、遊びながら日本語を教えてもらったとのこと。しかも、驚くべきは、流暢に話しているというのに、勉強期間は一年も経っていないということです。(ただ、読み書きは出来ず、もっぱら会話だけといいますが……、それでもすごいものです)ちなみに、このような韓国の人が、一人ではなく、二、三人いるということも書いておきます……。

 ロシア語が同じくらいのレベルで一緒に勉強している人で、実はドイツ語に長けている、といった人も見受けられます。

 いやあ、世界は広い。上には上がいる、というのは、こちらに来てから痛感に痛感を重ねております。本当に、強烈な刺激になります。

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2010年11月17日

それでも冬はやってくる

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 最近、夕方の五時ごろには、もう暗くなりはじめています。写真は、二日前の四時過ぎに撮ったものです。

 最近、あたたかい日々が続いておりました。最高気温が10度を超えることも、めずらしくなく、体感温度では、日本のほうが寒いのではないかと思えるほどです。当然、雪もありません。

 朝晩の気温も、寒いというより、涼しいというていどです。

 それでも、日の沈み方を見ていると、だんだんと冬に近づいていっていることがわかります。だから、一日のうちに一気にマイナス10度まで下がった、なんてことがおきても、ちっともおかしくなさそうです。

 いまだに、どれだけ寒いのだろう、という好奇心を持っている僕は、ロシアの冬をなめているのでしょう。まあ、来月くらいには、悲鳴をあげているかもしれません……

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posted by Itta at 13:48| Comment(0) | 留学日誌(季節) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月16日

衣食住の「脱日本」

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 モスクワに来てから、実はひそかに実行していることがあります。生活、特に衣食住における「脱日本」化です。
 「衣」に関しては、ロシア人の真似をしないと生きていけないので、問題はありませんし、服装に関しては、日本と基本的には水準も変わりないように思えます。ということで、「衣」は大丈夫そうです。

 「食」についてですが、本気を出せば、モスクワでも日本食が食べられます。まず、お米(タイ米だけではなく、日本の米のようなふっくらしたやつもあります)が普通のスーパーでも売られていますし、日本からの輸入食品を売っているお店(半端なく高価ですが)もあります。
 しかし、こちらでは、ほとんどお米を食べておりません。たまに日本食料理店に行ったときや、学食でピラフ(タイ米ですが)があるときくらいしか食べておりません。日本では毎日食べていた、あのふっくらした白米は、口にしておりません。意外に食べなくても大丈夫だ、というのが現状です。
 こちらの食生活は、基本的に昼食の学食に頼っているとう感じです。自炊を面倒くさがっているので、朝と夜は適当に済ませています……。ですので、主食がパンだったり、ジャガイモだったりすることが多くなっています。あと黒パンも。そのほかは、スープ系(もちろんボルシチも)、サラダ、肉類と、いたって普通の献立です。寮の部屋では、パンにサラミをはさんでみたり、フルーツを食べたり、あるいはロシアのインスタント食品を食べたりと、本当に適当です……。
 やはり、主食が変わったというのが、一番大きな「食」の変化だと思います。

 「住」に関しては、最初のころに紹介したように、相変わらず土足生活を続けております。また、毎日シャワーですので、湯船につかることはありません。実際、そのくらいですかね〜。

 こうしてみると、意外と日本での習慣から少しずつ離れていっていることが分かります。けれども、たかだか2ヶ月半なので、いつ「日本」が恋しくなるという「禁断症状」がでるかは分かりません。今のところ、このような生活をしていて不便に感じたことは一度もありませんし、それなりに快適さも味わえています。あんまり「禁断症状」に関しては心配しておりません。

 僕がこのような、ささやかな「脱日本」化をしている理由は、できるだけ「外国に出ている」ということを実感するためです。今の時代、その気になれば、限りなく日本の生活に近い状態まで持っていくことができます。もちろん、それが悪いわけではありませんが、少なくとも僕は、「郷に従」いたいなと思っているだけです。そうすることで、見えてくるものがあるんじゃないかと、思っているだけです。

 じゃあ、言葉の「脱日本」化もしちゃえ!という声が聞こえてきそうですが、そうしたら、このブログが消えてしまいます(笑)(でも、実際に、語学学習には、そのくらいの気概は必要だとは思います。)

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posted by Itta at 07:41| Comment(0) | 留学日誌(生活) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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