【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年04月14日

腐敗撲滅政策の進展―ダイムラー贈賄に絡め

 少し前に、独大手自動車会社ダイムラーがロシアをはじめとする諸国に賄賂を渡していたことについて書きました。

ダイムラー贈賄とロシア
 
 その問題について、ロシア政府がどのような態度を示すかが焦点になっています。割合詳しい内容がThe Moscow Timesに掲載されていたので、参照します。
 このダイムラーからの贈賄先には、内務省などの政府関係者も含まれていました。しかしながら、依然検察が調査に乗り出さないということが物議をかもしています。検察には、多くの事件に関する報告がなされているはずなのに動きがないのは何故だろう、と。一つの憶測としては、政府役人が関係しているために、政治的な指令を待たなけれず、そのために検察も動きがとれない、というのが挙げられています。
 そして、腐敗撲滅を掲げるメドベージェフ大統領にとって、ここが正念場であるといわれています。これまでにも腐敗への対応はなされてきましたが、いかんせん絶大な結果は得られていません。今回の、ダイムラー贈賄をいかに対処してゆくかが、問われています。


 と、書いてあたためていたのですが、更新も遅れたこともあり新しいニュースが入ってきました。つまり、この話が進展したということです。
 昨日、水曜日に腐敗撲滅政策の純化を表した声明がクレムリンのウェブサイトに発表されました。より厳しい罰金や、政府予算などの監視の強化などが盛り込まれたそうです。この新しいニュースには、ダイムラーのことは書いてありませんでしたが、恐らく考慮はされているでしょう。
 しかしながら、この純化にも関わらず、懐疑的な意見も依然あります。腐敗撲滅の政策などの類は、マスメディアや社会全体を取り込んで公に議論されるべきなのに、実際は政府による「お上」が中心に話を進めている、と。

 どんなに素晴しい政策を打ち出しても、結果が伴わなければなりません。腐敗没滅を打ち出してから、もうすぐ2年になりますが、具体的な、強力な結果を出さなければ、これは不信にも繋がってしまいます。
 政府要人など、かなりきわどい部分を触れなければならないので、この問題はかなり勇気のいることだと思います。しかし、実際に結果を残せば、それだけでも、メドベージェフの評価を上げるには十分なはずです。


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posted by Itta at 23:59| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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