【ロシア】200日の漂流―モスクワ大学留学記2010-2011

2010年02月08日

ロシアに見るリアリズム

 ロシア政府には、国際社会におけるリアリズム的側面を大いに考えさせられる。


ロシアが新軍事ドクトリン承認 核抑止力なお依存


【モスクワ=坂井光】ロシアのメドベージェフ大統領は5日、国防の基本方針である新しい軍事ドクトリンを承認し、発表した。焦点の核兵器について「軍事紛争を阻止する手段の一つとして十分な量を維持する」と明記し、核抑止力に依存する立場に変わりがないことを強調した。ロシアへの脅威として具体的に北大西洋条約機構(NATO)と米ミサイル防衛(MD)計画に初めて言及し、米国への対抗意識も浮き彫りとなった。

 軍事ドクトリンの見直しは2000年以来。新ドクトリンでは核兵器使用の条件について「核や大量殺りく兵器でロシアや同盟国が攻撃を受けた場合の反撃手段として核を使用する権利を保持する」と指摘した。通常兵器による攻撃でも国家の存続が脅威にさらされれば核を(先制)使用できるとした。   2010/02/08 20:10 NIKKEI NET


 ロシア対西欧米という構図がよりはっきりしてきた。それでも、ロシアが実際に西欧米などの大国に実力行使をすることは、リスキーである。これは、国際外交における発言力をより高めるためのパフォーマンスだと捉えた方が、一般的だろう。ただ、ロシアには、世界史で学んだような、本来的な外交が見て取れる。

 戦後から65年経ち、「平和ぼけ」しているとも言える日本人にとっては、国際社会がリアリズム的であると見なすことは難しいかもしれない。しかしながら、世界は、というより国家というものは、決してそのリアリズム性を忘れていない。常に、自国の防衛について考え、国家の安全を求める姿勢というのは、ごく普通のことである。だから、「平和」という理想に縛られた、ある意味偏った世界の見方というのは、少し危険なのかもしれない。(ただし、平和という概念を否定しているわけではない。)そのような、「現実性」をロシア政府は端的に教えてくれる。

 
 鳩山首相が、北方領土について言及したが、より現実的なイメージを以て、話し合いに取り組んでもらいたいものだ。


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posted by Itta at 20:47| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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